不動産担保ローン検討者必読!手数料の相場や諸費用について
不動産担保ローンを検討しているのであれば「手数料の相場」「諸費用」など、返済とは別の支払いについて把握しておかな…
お役立ち情報
ローンを組む場合、金利が返済に大きな影響を与えます。
借り始めたときよりも、現在の金利相場が下がることも当然出てきます。
この金利をうまく利用する方法として、借り換えする方法があるのです。
借り換えは、返済負担の軽減に便利な方法ですが、同時にリスクも存在するため、どこに着目しなければいけないのか解説していきます。
借金をすると、基本的に金利をつけて返済します。
もちろん、全く金利がつかない国の緊急融資などもありますが、これはとても特別な場合です。
借入れした場合には必ず金利が発生しますが、契約した時点よりも下がっている状況もあるでしょう。
低金利時代が続き、以前借りていた金利が重い負担になるケースも出てきました。
金利が高く設定されると、どうしても返済金額が大きくなるため無視できるものではありません。
そこで金利の低い商品に乗り換える形で、借り換えという手段が取られるケースが出てきました。
借り換えの目的は返済額を減らすことです。
新たなローンに借り換えすることで、金利負担の軽減を目指します。
金利が軽減されると、利息が少なくなり返済リスクが少なくなるのが、借り換えの大きなメリットです。
金利計算のため、元本の大きさと返済期間の長さが重要で、最終的な支払利息の合計に大きな影響を受けます。
現在の日本の金利が低水準の状態を続けている中、高い金利設定で借入れしているケースも多いでしょう。
一般的なローンは固定金利であり、借入れたときの金利を継続します。
契約するときにはここまで下がるとは予想しておらず、現在の金利水準の商品に借り換えるだけで大きな差が生まれてくる可能性があるのです。
住宅ローンなど、長期的なローンを組んでいる場合には特に影響を受けます。
新たにローンの契約を組み直すのが借り換えです。
この時に利用枠の上限設定を変更できるかもしれません。
契約する相手や商品が変わるため、さまざまな条件の変更ができるからです。
本来、借り換えという方法は、返済負担を軽減するために使います。
枠を増額できるのは借り換えのメリットにならない可能性もあるため、設定には十分に注意しましょう。
住宅ローンでは、団体信用保険などを設定します。
通常、返済期間中に内容の見直しはできません。
団体信用保険の設定も、その時代を反映しているため、時期が変われば条件も変わります。
借り換えは新たな商品として契約するため、この見直しができるチャンスが生まれるのです。
一般的な多目的ローンなら、返済方式の見直しもできます。
元利定額方式にすると、毎月の返済額は一定にできるだけではなく、金利見直しで利息も下がれば返済負担を減らしながら最終的な支払い総額も軽減できるのです。
支払い金額の設定など、さまざまなところで見直しができるチャンスが生まれます。
借り換えをすると、メリットばかりあるかと錯覚します。
どうしても返済額を軽減できる部分に目が行くためです。
しかし、そんなうまくいくわけではありません。
貸す側に利益が必要なのと同じく、借りる側には必ず返済リスクがあるからです。
借り換えするのは、新たに借入れを起こすのと同じです。
必ず審査が行われ、信用情報を調べます。
一般的な信用調査と同じで、総合的に判断されるため、何かあれば落ちる可能性があるのです。
特に過去の返済における事故履歴が問題です。
延滞などの事故を起こしていると、まず審査に通りません。
もうひとつが借入れしている総額です。
なにを目的としているローンかによって違いがありますが、総額でひっかかる可能性が出てきます。
審査を受けることで履歴が記載されるため、慎重な判断が必要です。
同じ会社から別の商品に借り換えする場合などでは、審査が必要ない場合もあります。
借入枠の設定次第となるためリスクは軽減されますが、金利などはあまりいい条件にならない可能性が高いでしょう。
メリットでもありますが、デメリットにもなるのが条件の変化です。
自分のメリットがあるだけではなく、支払い日の変更によって苦しくなるなどの弊害も起きます。
返済額が変更となり、毎月の負担増大などの可能性もあるからです。
条件変更により金利を下げられるなら最終的な負担は減るかもしれませんが、毎月の返済リスクとしてはかなり大きなものとなるでしょう。
逆に金利が下がっても、支払い総額は増えるケースもあります。
月々の返済額を抑えた結果、期間が延びてしまい総額が増えるケースです。
毎月の返済リスクは減りますが、全体でみればリスクが高まる恐れが出てきます。
毎月の返済リスクが下がったことで生まれた余剰金を使い、繰り上げ返済するといった方法も検討しなければいけません。
これによってリスクを相殺できるため、必ず検討が必要です。
住宅ローンなどでは元金が大きいため、借り換えをする際に事務手数料が発生するケースがあります。
保証料などもありますが、これがあまりに高額になると、金利を減らしても効果がない可能性が出てくるのです。
金融機関や元金の大きさによってもリスクは変動します。
どの商品でも発生するわけではありませんが、返済以外にも費用が掛かるか確認し判断しなければいけません。
手数料のリスクは、金利変動に換算しても、とても大きな負担になる場合があります。
目に見えにくいリスクとして存在しているのを忘れてはいけません。
だれでも借り換えすれば、無条件に負担が減るわけではありません。
条件を整理して、本当にメリットが生まれるか捉えなければいけないからです。
自分が利用している商品が、あまりに利息が高いと思うのなら、借り換えの検討はチャンスです。
ただし、自分が思っているより、実は他社のほうが高いケースも出てきます。
細かな返済計画を立て、今いくら金利を支払い、将来的にいくらになるのかを計算しなければいけません。
比較検討が重要なポイントです。
審査を受ける以上、これまでの履歴が重要です。
例えば数多くの借入れを起こしている場合には、審査に通らない可能性があります。
住宅ローンなどでも、他の借入れが影響するケースも少なくありません。
思ってもいない事故履歴があり、審査に通らないケースも考えられます。
借り換えの審査はかなり厳しいのが一般的ですが、その内容は開示されないためはっきりとしません。
審査内容の開示を求めても、応じてくれないからです。
自分の情報を開示する請求はできるので、先に確認しておくのも方法といえます。
審査の情報ははっきりしなくても、総量規制に関してははっきりさせられるでしょう。
年収の3分の1までしか貸し付けてはならないとしているためで、これを超えていれば借り換えはできないからです。
一時的にでも、借入れ総額が上昇するため、総量規制に引っかかるなら利用はできない可能性が高まります。
住宅ローンなどは総量規制の対象外になるため関係はありません。
しかし、あまりに多くの借入れがあれば、審査は当然ですがマイナスになるでしょう。
目的の部分としてとても重要なのが、返済負担です。
この負担をどの時点で判断するかが、借り換えのリスクにもつながります。
月の負担を減らすのなら、総額が増える可能性が出てくるでしょう。
逆も真なりで、総額を減らすなら、月の負担は増えるのが一般的です。
もちろん、金利の減少でトータルの返済負担は下がります。
それでも、契約条件によってはどちらかの負担が増える可能性が出てくるのです。
住宅ローンのように元金が大きい場合には、金利を下げた結果、どちらの負担も減るケースがあります。
答えを出すためにはしっかりとした計算が必要であり、金利だけに注目してはいけません。
すべての手数料などを加味して、計算する必要があるのです。
借り換えは、条件を見直すために行われます。
自分の金利や支払いに関する条件などに不安がある場合には、ぜひ検討するべき方法です。
ただし、無条件によくなるわけではありません。
必ず条件が付いてくるため、総合的に計算し判断することが、リスクを減らすために大切です。
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コラム(お役立ち情報)編集部
ファイナンスや不動産業での知識と経験豊富なスタッフ(貸金業務取扱主任者や宅地建物取引士の有資格者)が中心となり、公認会計士事務所・弁護士法人・司法書士法人等の専門職の方からの意見やアドバイスを取り入れ、日々、執筆と監修を行っております。
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