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不動産担保ローンの融資期間は最大35年?銀行とノンバンクの違いについて!

不動産担保ローンは、家や土地を担保にすることで高額融資が実現できることから、資金調達が必要な時に便利に活用することができます。しかし融資を受けた分、返済しなくてはいけないため、無理なく返済できる金融機関から借り入れることが大切です。

中には、「金利が低い」「融資期間が最大35年と長い」などと言われている金融機関もありますが、どのような金融機関なら、自分にあった融資が受けられるのでしょうか。

今回は、不動産担保ローンの金利や融資期間、銀行とノンバンクの違いなどについて紹介していくので、参考にしてみてください。

ノンバンクの不動産担保ローンの特徴とは?

不動産担保ローンとは、所有している戸建てやマンションなどの不動産を担保にすることでお金を借りられる有担保ローンのことです。

<不動産担保ローンのメリット>

  • ・不動産を担保にすることで低い金利で高額の融資を受けられる
  • ・資金使途が自由
  • ・不動産の価値が高いほど高額の融資を受けられる

 

<不動産担保ローンのデメリット>

  • ・不動産には「抵当権」が設定されるため、返済できなくなると不動産を失う
  • ・不動産と申込者の審査を行うため、融資実行まで時間がかかることも
  • ・不動産に価値がなければ融資を受けられない

 

不動産担保ローンを提供する金融機関は、主に以下の3つに分けられます。

  • 銀行:都市銀行や地方銀行、信託銀行、インターネット銀行
  • ノンバンク:預金機能がなく融資に特化した金融機関
  • ろうきん:労働金庫

 

一般的に、銀行は「金利が低い」「審査が厳しい」、ノンバンクは「融資までの期間が短い」「審査に通りやすい」といわれています。それぞれの特長を把握した上で、自分に合った金融機関を選ぶようにしましょう。

銀行とノンバンクの違いとは?

融資を受けられるまでの日数

不動産担保ローンは、金融機関によって様々な違いがあります。銀行とノンバンクでは、どのような違いがあるのか、詳しい内容を紹介していきましょう。

融資を受けられるまでの日数

銀行よりノンバンクの方が、融資までの日数が早い傾向にあります。
通常、不動産担保ローンを申し込むと「本人の返済能力」と「不動産の価値」の2つの審査を行います。銀行に申し込みをした場合、銀行から依頼を受けた保証会社が審査を行い、融資の可否を判断します。保証会社は複数の金融機関の保証委託を受けているため時間がかかり、申し込み後融資を受けられるまで長くて1か月かかることもあります。

ノンバンクも銀行同様、申込者と不動産価値の審査を行いますが、銀行と比べ審査基準が緩いことや審査を自社で行っていることから、審査期間も短くなります。中には即日融資を売りにしている金融機関もありますが、「1週間~2週間」を目安に考えておくとよいでしょう。

金利の違い

資金を借り入れる際、「金利はどれくらいか」を金融機関選択時の基準とする方もいるでしょう。
銀行の不動産担保ローンは、ノンバンクに比べ金利が低めに設定されていることが多いです。銀行は申込者の収入や勤続年数などについて時間をかけて審査を行います。信用力をしっかり調査することで精度の高い融資を行えるので、金利を低く抑えることができるのです。

一方ノンバンクの不動産担保ローンは、銀行に比べ審査が甘い分、返済が滞るリスクが高くなります。そのため金利が高く設定されています。

審査基準の違い

不動産担保ローンの審査基準は、銀行よりノンバンクの方が柔軟なことが多いため、銀行で審査が通らない方でもノンバンクで相談すると融資を受けられる可能性があります。

資金の使い道についても、銀行によっては事業性資金や投機性資金などが認められないなど、使い道に制限を設けているケースもありますが、ノンバンクは基本的に資金使途が自由です。そのため、法人であれば事業資金や納税資金、個人であれば教育資金やリフォーム資金などのように、幅広い用途に利用できます。

抵当権設定順位の違い

不動産担保ローンに契約すると、担保不動産に「抵当権」が設定されます。そのためローンの返済ができなくなった場合、金融機関は不動産を売却し売却額を優先して回収することができます。この抵当権には順位があり、第1抵当権、第2抵当権の順に優先的に回収できます。

住宅ローンが残っている不動産を担保にした場合、金融機関の抵当権設定順位は2番目となります。そのため大半の銀行では、抵当権設定順位が1番であることを条件としており、二番抵当では受け付けられない可能性があります。

一方、ノンバンクは抵当権についての審査が甘い傾向にあるため、二番抵当でも借りられる可能性があります。

借入時年齢、完済時年齢制限の違い

不動産を所持する高齢者も多く、不動産担保ローンは何歳まで申込みができるのか、気になる方もいるでしょう。ほとんどの銀行では年齢制限を設けており、例えば「借入時の年齢は75歳未満、完済時の年齢が満80歳未満」のように定められています。

ノンバンクではこのような年齢制限を設けず、健康であれば申込みできるところもあります。ただし長期の借り入れは難しいため、無理なく返済ができる計画を立てることが重要です。

融資期間の違い

融資期間としては、銀行よりもノンバンクの不動産担保ローンの方が長い傾向があります。
銀行では、平均的には1年~20年といった融資期間の設定になっていることが多い傾向にあります。

最長でも25年といったところで、比較的短く設定されていることが多いでしょう。

また融資額によっては、短い融資期間になることが多いので、毎月の返済額が負担になってしまうことも。事前に確認した上で融資を受けることが大切です。

一方ノンバンクの場合は、平均的には、1年~30年といった融資期間の設定が多い傾向にあります。

最長では35年の融資期間を設けているノンバンクも多いので、融資期間を長くしたいという方は、融資期間がどれくらい余裕を持って契約できるのか確認しておきましょう。

銀行とノンバンク、どっちを利用するのが正しい?

銀行とノンバンク、どっちを利用するのが正しい?

不動産担保ローンを契約する場合、銀行かノンバンクどちらの方が好ましいのでしょうか。

銀行の場合は、審査が厳しいため利用できない可能性もありますが、金利が低く設定されていることが多いので、最終的な返済総額を安く済ませることができます。

ただ資金使途が限られていることや融資期間という点では、短く設定される可能性があるため、使い勝手は悪い傾向にあるでしょう。

ノンバンクの不動産担保ローンの場合は、銀行よりも少し金利が高い傾向にありますが、審査スピードが早く、素早く融資してもらえることが多いのが魅力です。

他にも、融資期間は銀行よりも長く、ある程度は要望通りに融資期間を設定してもらうことができます。

より早く、長く不動産担保ローンを融資してもらいたいというのであれば、ノンバンクの方が好ましいと言えるでしょう。

いずれにせよ、長い目でみて負担の少ない金融機関を選ぶことが大切です。比較サイトのランキングや口コミを参考にしながら、希望通りの融資をしてくれそうな会社を選び、気になる場合は金融機関に相談してみるとよいでしょう。

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この記事を書いた人

コラム(お役立ち情報)編集部

コラム(お役立ち情報)編集部

ファイナンスや不動産業での知識と経験豊富なスタッフ(貸金業務取扱主任者や宅地建物取引士の有資格者)が中心となり、公認会計士事務所・弁護士法人・司法書士法人等の専門職の方からの意見やアドバイスを取り入れ、日々、執筆と監修を行っております。