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不動産競売流通協会「オークション」導入、債務整理案件など一般流通市場に乗りづらい物件を対象

不動産競売流通協会は、債務整理案件など一般の不動産流通マーケットに乗らない不動産の流通活性化を促すために、
インターネットを活用した「FKR不動産オークション」を始めました。
7月23日からインターネット上で出品と入札希望者の事前登録(無料)を開始しており、
9月中旬からオークション物件の掲載・運営を始めるとしています。

債務整理案件だけでなく、事故・事件など一般向け流通マーケットに乗りにくい物件、
一定の期限内で現金化したい物件などをオークションにかけることで、様々な人が物件購入を検討できます。
同協会によると、出品は無料で受け付け、落札後の取引金額3%を手数料とし、
最低売却価格を決める査定でもサポート、同協会の会員に限定したクローズドオークションも用意する予定です。

FKR不動産オークションには、弁護士ドットコムの元榮太一郎会長が代表を兼務する
「弁護士法人 法律事務所オーセンス」と 日本不動産仲裁機構に登録する弁護士、 そのほかの司法書士、
税理士などが抱えている不動産案件に加え、不動産事業者、一般の個人も不要な不動産を出品できます。
債務処理に限らず、個人投資家の新たな出口戦略としても活用できそうです。
買受け人は、一定の社会的信用を担保するために事前に登録申請し資格審査を受けて入札参加資格を得た法人・個人となります。
物件を落札した後の契約・決済は宅地建物取引業法に則って手続きを進めます。

こうした不動産オークションは、導入時に話題に上るものの活用が進んでいるとの話題は聞きません。
不動産競売流通協会の一般流通マーケットに乗りづらい物件を対象にしたオークションは、
不動産オークションの可能性を探る上で面白い試みでもあります。