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住み続けながら家をお金に換える

住宅をお金に換える方法としては、住宅を担保にお金を借りる「リバースモーゲージ」が有名だが、最近「セール・アンド・リースバック」という手法が登場し、実績を伸ばしている。

持ち家を不動産会社に売り、同時にその不動産会社と賃貸借契約を結んで住み続ける方法だ。

生活環境を変えずにまとまったお金を手にできる代わりに、毎月の家賃を支払わなくてはならない。

あらかじめ決められた価格で買い戻せる条件が付いていることもある。

ただし、リースバックの契約は3年、5年などの期限がある「定期賃貸借」が多く、住み続けられる保証はない。不動産会社の事情で契約が更新されないことがあり得る。

 

一方、金融機関が扱うリバースモーゲージは不動産担保融資のひとつで、生前に元本を返す必要はなく、死後に家を売却して一括返済するのが特徴だ。これなら家賃を払う必要はなく、ずっと住み続けられる。

ただし、金融機関は担保に取った土地の価格が下がるリスクを数十年にわたって負うため、一般に担保評価額の5~6割までしか融資しない。マンションはリバースモーゲージの対象外にする金融機関も多い。